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現在、日本の住宅の役70%は窯業系サイディングボードになっています。
窯業系サイディングボードとは、幅が3メートル、高さが45センチの板を外壁材として壁に貼り合わせているものです。外壁にはアルミサッシなどの開口部もありますし、そもそも3メートルくらいの板を張り合わせているので連結する繋ぎ目があちらこちらに存在します。その繋ぎ目を埋めているのがシーリング剤という材料です。
シーリング材はボンドのように接着し素材自体は伸縮します。窯業系サイディングボード自体も給水や湿度によって伸び縮みしますので目地は常に引っ張られるようにできていて劣化します。
シーリング剤の劣化は紫外線による劣化と、伸び縮みによる耐久力による劣化の2種類があります。
今日はシーリングの寿命と放置した際の問題点についてお話しいたします。

写真は完全にシーリングの目地が隙間が開いて口を広げている画像。
隙間がすでにブカブカになっているため、私のポンタカードがガシガシ入ります。この状態で大丈夫だと思いますか？
ほとんどの住宅は木造住宅です。
外壁の防御を突破した雨水は壁の内部にジャブジャブと侵入します。内部の木材や現在には木材が使われています。木造ですから当たり前ですが。
一度や二度ならば気にしなくても良いですが、継続的に雨水がじゃぶじゃぶ侵入し、内部がいつも湿った状態になるとどうなるでしょう？
カビが生える！と思ったあなたはまだまだ危機感が足りません。カビなどは大した問題ではありません。
もし、カビの中でも腐朽菌という木を腐らせる菌が発生した場合には、短い間で木を腐らせます。木造住宅の構造体を腐らせてしまっては住宅の寿命に関わります。
人間で言うと、気が付かないうちに、肋骨が2本腐ってボロボロになっていたとしたらどう思いますか？
また、雨水を外壁に継続的に侵入させ、内部がベチョベチョにした場合のリスクとして、シロアリがあげられます。白蟻は湿気のないところには現れわません。
しかし、年がら年中ベチャベチャで湿気に溢れている木材はご馳走以外の何者でもありません。地面の中にはどこにでもいる白ありですが、こんな美味しい環境を放っておくわけがありません。
経験があると思いますが黒蟻でも砂糖をその辺に置いておくとどこからともかく現れます。家の中にも不思議と大群で入り込んできます。
家の床下や壁の内部など屁の河童で入り込んできます。
こんなに危険な状態にも関わらず、なんとも沢山の人達が、外壁の目地がぱっくり開いたまんま放置されていることか。
仮にですが外壁の塗装や塗り替えは予算の都合上まだされないとしても、目地のシーリングの打ち替えは早い段階で行うべきでしょう。
家を建てて10年で塗替えをしなければいけないと言われる由来はこのことにあります。
最近では外壁のコーティングが無機系のコーティングでされていたら、光セラなどセラミックコーティングがされているケースもありますが、大切なのは目地のシーリングにあることをご理解ください。

シーリングについて注意点を述べましたが、そもそも窯業系サイディングボードはセメントとパルプなどを固めて作っています。水を吸うわけです。そのために表面には塗装の加工がしてあるのですが、その塗装は10年で完全に劣化します。太陽光線など紫外線劣化が進むと塗装の防水性は一気に失われます。
富山県や石川県など北陸は寒冷地に位置づけられますので、凍害が発生します。
水を吸わせて氷点下に凍結を起こすと、吸い込んだ水が体積が膨張し内部からボロボロに基材を犯してしまいます。
そうなっては内部の痛みは表面からの塗装などではどうすることもできません。
写真のぼろぼろの部分は既に内部が劣化していることを表しています。
ですから、窯業系サイディングボードはぱっと見で綺麗に見えても、痛む前に塗替えをして防水性を高めておく必要があるのです。
仮に傷んでしまってボロボロになってしまうと張り替えや金属サイディングのカバー工法などが必要になり、工事費も2倍から3倍に跳ね上がることでしょう。
そうなる前に早め早めの外装リフォームが必要になるのです。

詳しく聞きたいとか、一度直接診断してもらいたいなどという方は、地元職人直営の富山県で専門性ナンバーワンの有限会社小川塗装にご相談ください。
千里眼の様に家の劣化具合を見極めて、お客様メリットを考えてご提案をさせていただきます。
今日現在、お盆までの工事は埋まっていますのでお盆明けの工事になりますのでご了承願います！

親方　小川博司